「ウォール街のランダムウォーカー」
(日本経済新聞社 バートン・マルキール著)
30年以上前に書かれた投資の名著。アメリカでは150万冊も売れているミリオンセラーです。版を重ねるごとに内容も改訂され、おもしろさを増していいます。
書の前半はやや歴史的な背景が多く、退屈ですが後半は投資経験のない方にもわかりやすく書かれています。どのページをとっても興味深く、とてもおもしろいです、だからこそ30年以上も読み継がれているんでしょうね。
何が言いたいのか、「アクティブ運用はインデックス運用に勝てない」とのことのようです。何となくはわかりますよね、しかし、アナリストやエコノミストなど世の中には、もっともらしいことを大声で言う輩が多いので、ついつい惑わされてしまいますね。
マルキール先生が言うには、株価はランダムウォークしながらも、必ずその会社の業績に向かうのだそうです。
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「投資信託選びでいちばん知りたいこと」
朝倉 智也 (ランダムハウス講談社)
最近の投資信託関係の本としてはとてもよく書かれている書物です。
投資信託のメリットデメリット、長所&短所など、いいことばかりじゃないとか、必ずしも万人に向くわけじゃないなど、的確にずばりと核心を突く内容です。
コストの点やインデックスファンドとアクティブファンドの違い、そして投資信託の良し悪しの基準、リスクとリターンの兼ね合いや買付の仕方、目的を明確にして期待リターンと運用期間からの銘柄選択。ふむふむ、なるほどなるほど、中心章の第2章こ項目を見てみると
1、長期目標がないなら投資信託に手を出してはいけない
2、目標利回りを知るための7つのステップ(資産形成タイプ)
3、目標利回りを知るための7つのステップ(資産活用タイプ)
4、資産配分を考える
と投資信託と目標額を明確にした上で、第3章では「投資信託はこう選ぶ」と続くのですが、う〜ん、ここからはチョッと難しくなり、モーニングスターのファンド検索やシャープレシオなどと言う言葉が頻繁に登場します。
一般の方々が投資、または投資信託に関して「難しい」と感じる原因に使っている言葉があります。使っている側はまったく感じていないと思うのですが、聞く立場からすると思考停止に陥るそうです。
まあ、多少の欠点はあるもの細部にわたりよく書かれていて、一読の価値は充分にあります。
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「投資ばかにつける薬」 山崎 元 著 (講談社)
山崎さんの本を読むのは「オトナのマネー運用塾」以来2冊目です。
前著から内容的にはそんなに変わっていない印象を持ちました。そんなにすぐ変わるわけはないのですが。
コストに関する考え方や、分散投資の有効性を鋭く指摘し、また今で言う金融工学(?)、デリバティブ投資的な商品にも疑問を投げかけている極めて常識的な投資マンです。
すべて正論で、論理立てて詳しく書いていますね。今回の書物は金融機関の営業マンが、一般のお客さまに言いそうな口説き文句を取り上げ、その口説き文句の論破の仕方、切り返し方を伝授してくれています。こう来たらこんな風に切り返してね、と言う感じです。
『長期投資をすればリスクを減らせます』の問いに対して、山崎先生なりの論理でリスクを減らせないことや、アメリカなどでも一般的に言われている年齢によってリスク商品の取り方が変わってくる、若いうちはリスク資産を取り、年を取るとリスク資産を減らす、ような運用のやり方に疑問を投げかけています。
大筋で納得できる反面、最後に長期投資の最大のメリットはコスト負担の軽減にある、とみごとな落ち(?)をつけているのには驚きました。
1500円以上の価値はあります。初心者のかたは一読を!
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